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登山の注意点

年越し登山やご来光登山で、年末年始は山へ登られる方も多いかもしれません。この時期、天気のリクスも伴うため、注意すべき点をまとめました。


スカイロフトさん(静岡県富士宮市)

年末年始の天気傾向

冬型の気圧配置が続き、時々日本海から低気圧が接近・通過します。この影響で東北南部や関東北部、アルプス周辺を中心に大雪・猛吹雪の恐れがあります。

さらに、低気圧通過前後の気温の変動が大きく、1,500m前後の山ではかなり湿った雪になることも。低い山では雨になることもありそうです。

雪崩に警戒が必要なほか、通常の冬山装備に加えて、防水対策も必要です。

エリア毎の注意点

北日本・北陸・関東北部

29日(木)から30日(金)は低気圧・前線通過後に冬型の気圧配置が強まり、大雪や稜線での突風を伴う猛吹雪、落雷の恐れがあります。

前線の通過時は、高山で南西からの強風となる恐れがあり、いったん気温が上昇。雪面が緩みます。その後の前線通過の際に大雪になると、雪崩の危険が一層高まりそうです。

31日(土)も弱い前線が日本海から東北、北陸付近を通過し、周辺の山岳(東北や関東北部、アルプス北中部、北陸が中心)では再び大雪・吹雪の恐れがあります。

1日(日)は日本海で再び低気圧が発生し、午後から2日(月)にかけて東北地方を通過します。このため、午後から急激に荒天となり、大雪、雷、突風の恐れがあります。

特に北・東日本の山では、元日の日中まで穏やかでも、急変する可能性が高いので、くれぐれも軽装、少ない食料、自分の力量を計算に入れない山行をされないよう、十分にご注意ください。

西日本・東日本太平洋側

西日本は冬型が弱く、顕著な大雪となる可能性は低いものの、中国山地や近畿北部を中心に、断続的な雪や吹雪となります。

紀伊山地や四国山地、九州山地への雪雲が流れ込むこともありそうです。

東日本太平洋側では、大雪の可能性は低い予想ですが、強風による寒さ(稜線は暴風)や突然の雪・ニワカ雪にはご注意ください。

提供:株式会社ウェザーニューズ