発達する夏の雲
壮大な雲の海をとらえたリポートが、飛行機の機上から届きました。
手前のボコボコとしている雲は、樹氷と見間違えそうです。この雲は「塔状雲」と言います。
空の旅人「のり巻き✈」さん(兵庫県姫路市)
たくさんの塔状雲があると、空気が湿っているサインでもあるので、新たにパワフルな積乱雲が発生する場合があります。モクモクと成長する雲は、上空何メートルまで発達するのでしょうか。
雲が発達する高さ
夏の雄大な入道雲は対流圏界面と呼ばれる面に達すると、それ以上は上に発達できずに、横に広がるようになります。
この状態の雲を「かなとこ雲」といい、発達のピークが過ぎたことがわかります。
日本の夏の場合、対流圏界面は15000〜16000mと、約富士山4個分の高さになります。
対流圏界面は季節によって違い、冬は10000m前後と低くなります。
「かなとこ雲」は要注意
入道雲が発達して圏界面にまで達し横に広がる「かなとこ雲」は、ゲリラ雷雨や夕立をもたらすような雷雲にまで発達しているサインです。
図真ん中:かなとこ雲
このような形の雲を見つけたら、天気急変にご注意ください。