戻る

雪かき作業の注意点

雪かきの服装

基本は「防水・防汗・防寒」です。雪が染みると一気に体が冷えます。また、作業中は意外と汗をかく程暑くなるので、汗対策は必須です。

終わった後は汗が冷えるので、体温調節しやすい格好にしましょう。

・帽子やヘルメット・山笠
※山笠は軽く、落雪から頭を守り、万が一、雪に埋もれても窒息を防ぐと言われています。

・首や背中にタオル

・防水性に優れた上着やズボン・カッパ
※スキー用は、かえって暑くなるのでオススメしません。

・長靴
※中に雪が入らない紐付きを。

・靴下は重ね着
※足底から冷えます。

・ゴム手袋と軍手

・かんじき
※新雪でも足をとられにくいです。

雪かきの道具

スコップ

・軽いアルミ製が使いやすいです。

・上から見てタテヨコに切れ目を入れ、最後に真横から豆腐上に雪を切り出すと持ち運びやすいです。

・右利きなら右手で取ってを握り、左手でスコップの金具の近くの柄を持ち、右手を引いて体の後ろの方へ投げましょう。その際、人がいないことを十分確認してください。

スノーダンプ

・雪を多量に載せて横移動が楽です。

・柔らかい雪なら取ってを上下すると、雪が離れて載せることが可能です。

・固い雪はスノーダンプを差し込んだ後、スコップで上から切れ目を入れるましょう。

・上り坂はキツイので、雪を捨てる時は下り坂を作りましょう。

・雪にくっつかず、よく滑るようにロウやワックスを塗るメンテナンスを。

雪かきをする前の確認

・水路や池、崖などはありませんか?
※雪が積もると端がわからなくなり、転落の危険があります。

・屋根の形、向き、排雪場所、道路などの配置は問題ないですか?
※雪をおろす場所があるか、梯子をかける場所があるか、雪止めの有無を確認しましょう。

・給湯器、暖房機、ボイラー、タンク、自転車、物干しなどはありませんか?
※雪を落とさないようにしましょう。特に給湯器は雪がたまると、一酸化中毒の原因にもなります。

雪おろしの目安

「屋根の雪は1mまで」が目安です。建物は1mの雪(=1坪に1トン)でも耐えられるように法律で決まって作られています。しかし、雪は見た目では密度が高いか分からず、それ以上に重くなっている可能性もあります。

・週間天気で雪マークが続く場合は早めに下ろしましょう。

・大雪の後に暖かくなる場合、落雪を防ぐため、早めに下ろしましょう。

・大雪の後の雨は雪に雨水が仕込み、重くなるため、雨の前に作業をしましょう。

・気温が低い朝のうちがオススメです。

・太陽の日差しの影響を受けやすい南側の屋根から除雪をしましょう。

・一人でできない場合は、早めに要請を。冬の前に行政に相談しておくといいです。

雪おろし前の確認

・はしごは軒側から。

・のぼる前に軒下の、雪庇(せっぴ)、巻きだれ、ツララを落としましょう。
※真下での作業は厳禁。

・はしごは屋根よりも高いものを。

・はしごの足元を固め、下で必ず誰かが押さえましょう。

・すべるため、長靴の雪を払ってから登りましょう。

・雪止めの位置を確かめ、慎重に屋根へ登りましょう。
※雪庇の上には乗らない。

・登る人、見守る人がいるといいです。

・真下はダメです。屋根の勾配に対して、横向きになるようにしましょう。

・雪止めのない軒先は禁物です。

雪おろし作業中の注意点

・常に屋根の先を確認しながら作業をしましょう。

・常に下に人や車がないか確認してください。

・窓ガラスや灯油タンクなどがある所からは下ろさないようにしましょう。

・スノーダンプの上下は禁物です。横向きで使用しましょう。
※重いので転落するため。もし引っ張られたら手を離す。

・軒先は多めに積雪を残しましょう。
※雪を残さないと滑るため。

・ざらめ雪の場合は滑るので多めに残しましょう。

・屋根を傷つけないように気をつけましょう。

・屋根から転落しそうになったら、思い切って雪の上に飛び降りましょう。

・雪下ろしした後の雪の山と、屋根の雪がつながらないようにしましょう。
※雪の引っ張る力は強力で、沈降力が作用して軒が引っ張られ破損することも。車も放置すると同じことが起きて、レーシングカーのようにペシャンコになる場合があります。

雪の後片付け

・雪があふれないように、少しずつ水路へ流しましょう。
※除雪溝などへの転落に要注意。蓋を開けているときは、その場を離れない。

・除雪機械には近づかずに、周囲に人が居る場合は、エンジンを切りましょう。

・水路が詰まらないよう、直接捨てないようにしてください。

提供:株式会社ウェザーニューズ